Intelのホームページから、Intel第12世代モバイル用CPUのスペックを調べました。
Intel第12世代モバイル用CPUのスペックをざっくり把握して頂けるかと思います。
Intel(インテル)ホームページ
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
末尾H:クリエイター/ゲーミング用
CPU名 | コア数 | スレッド数 | Pコア数 | Eコア数 | 最大 周波数P (GHz) | 最大 周波数E (GHz) | グラフィック | グラフィック EU数 | 定格電力 (W) | 最大電力 (W) |
i9-12900HK | 14 | 20 | 6 | 8 | 5.0 | 3.8 | IrisXe | 96 | 45 | 115 |
i9-12900H | 14 | 20 | 6 | 8 | 5.0 | 3.8 | IrisXe | 96 | 45 | 115 |
i7-12800H | 14 | 20 | 6 | 8 | 4.8 | 3.7 | IrisXe | 96 | 45 | 115 |
i7-12700H | 14 | 20 | 6 | 8 | 4.7 | 3.5 | IrisXe | 96 | 45 | 115 |
i7-12650H | 10 | 16 | 6 | 4 | 4.7 | 3.5 | Intel Core UHD | 64 | 45 | 115 |
i5-12600H | 12 | 16 | 4 | 8 | 4.5 | 3.3 | IrisXe | 80 | 45 | 95 |
i5-12500H | 12 | 16 | 4 | 8 | 4.5 | 3.3 | IrisXe | 80 | 45 | 95 |
i5-12500H | 12 | 16 | 4 | 8 | 4.5 | 3.3 | IrisXe | 80 | 45 | 95 |
i5-12450H | 8 | 12 | 4 | 4 | 4.4 | 3.3 | Intel Core UHD | 48 | 45 | 95 |
i7・i9で最大115W、i5で最大95WとデスクトップCPU並の電力を誇ります。
下記の2つはIrisXeグラフィックスを搭載していません。他の末尾H型番に比べ内蔵GPU瀬能で劣ると思います。また、CPUのコア数・スレッド数も周りに比べて劣ります。
- Core i7-12650H
- Core i5-12450H
また、IrisXeグラフィックスを搭載していても、i7とi5ではグラフィックEU数に16基の差があります(i7:96基、i5:80基)。
そのため、CPU内蔵のGPU性能はi7の方が高めになると思います。
クリエイター/ゲーミング用CPUはdGPUの使用が前提
クリエイター/ゲーミング用パソコンは高いグラフィック性能が求められるため、dGPUの使用が前提になります。
そのため、CPU内蔵のグラフィック性能は重視しなくて大丈夫かと思います。
コア数・スレッド数の違いだけは把握しておきましょう。
末尾P:ハイパワーモバイル?
CPU名 | コア数 | スレッド数 | Pコア数 | Eコア数 | 最大 周波数P (GHz) | 最大 周波数E (GHz) | グラフィック | グラフィック EU数 | 定格電力 (W) | 最大電力 (W) |
i7-1280P | 12 | 20 | 6 | 8 | 4.8 | 3.6 | IrisXe | 96 | 28 | 64 |
i7-1270P | 12 | 16 | 4 | 8 | 4.8 | 3.5 | IrisXe | 96 | 28 | 64 |
i7-1260P | 12 | 16 | 4 | 8 | 4.7 | 3.4 | IrisXe | 96 | 28 | 64 |
i5-1250P | 12 | 16 | 4 | 8 | 4.4 | 3.3 | IrisXe | 80 | 28 | 64 |
i5-1240P | 12 | 16 | 4 | 8 | 4.4 | 3.3 | IrisXe | 80 | 28 | 64 |
i3-1220P | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.4 | 3.3 | Intel Core UHD | 64 | 28 | 64 |
Intel第12世代モバイル用CPU最大の目玉とも言えるCPUです。
モバイル用ながら、定格28W・最大64Wという高出力を誇ります。
i3-1220Pのみ、IrisXeグラフィックスを搭載しません。他に比べてGPU性能は低くなると考えられます。
CPUのコア数・スレッド数も他に比べて劣ります。CPU性能・GPU性能を重視するなら、Core i3-1220Pは避けた方が無難です。
また、IrisXeグラフィックスを搭載している型番でも、グラフィックEU数よりi7とi5にGPU性能差が出ると考えられます。(i7:96 > i5:80)
末尾PのCPUは、dGPU未装備のノートパソコンも多くなると思います。
少しでもグラフィック性能が高い方がいいなら、Core i7を積んだノートパソコンを購入した方がいいと思います。
末尾U その1:モバイル15Wモデル
CPU名 | コア数 | スレッド数 | Pコア数 | Eコア数 | 最大 周波数P (GHz) | 最大 周波数E (GHz) | グラフィック | グラフィック EU数 | 定格電力 (W) | 最大電力 (W) |
i7-1265U | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.8 | 3.6 | IrisXe | 96 | 15 | 55 |
i7-1255U | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.7 | 3.5 | IrisXe | 96 | 15 | 55 |
i5-1245U | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.4 | 3.3 | IrisXe | 80 | 15 | 55 |
i5-1235U | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.4 | 3.3 | IrisXe | 80 | 15 | 55 |
i3-1215U | 6 | 8 | 2 | 4 | 4.4 | 3.3 | Intel Core UHD | 64 | 15 | 55 |
末尾Uのモバイルモデルは、消費電力により2種類に分かれます。
こちらは定格消費15Wのモデルです。
Core i3-1215UのみIrisXeグラフィックス非搭載となっています。また、コア数・スレッド数も他に劣ります。
i5とi7におけるグラフィックEU数の差異も、他型番と同じです(i7:96 > i5:80)。
少しでもグラフィック性能を重視するなら、Core i7です。
末尾U その2:モバイル9Wモデル
CPU名 | コア数 | スレッド数 | Pコア数 | Eコア数 | 最大 周波数P (GHz) | 最大 周波数E (GHz) | グラフィック | グラフィック EU数 | 定格電力 (W) | 最大電力 (W) |
i7-1260U | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.7 | 3.5 | IrisXe | 96 | 9 | 29 |
i7-1250U | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.7 | 3.5 | IrisXe | 96 | 9 | 29 |
i5-1240U | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.4 | 3.3 | IrisXe | 80 | 9 | 29 |
i5-1230U | 10 | 12 | 2 | 8 | 4.4 | 3.3 | IrisXe | 80 | 9 | 29 |
i3-1210U | 6 | 8 | 2 | 4 | 4.4 | 3.3 | Intel Core UHD | 64 | 9 | 29 |
こちらは末尾Uのモバイルモデルのうち、定格消費9Wの省電力仕様です。
やはりCore i3-1210Uだけ、コア数・スレッド数・搭載グラフィックで他のモデルに劣ります。
i5はグラフィックEU数においてi7に劣るのも同様です。
少しでもグラフィック性能を重視するならi7です。
しかし、定格9Wのモデルはそもそも省電力ですので、それほど性能差は出ないかもしれません。
Pentium/Celeron:廉価モデル
CPU名 | コア数 | スレッド数 | Pコア数 | Eコア数 | 最大 周波数P (GHz) | 最大 周波数E (GHz) | グラフィック | グラフィック EU数 | 定格電力 (W) | 最大電力 (W) |
Pentium 8505 | 5 | 6 | 1 | 4 | 4.4 | 3.3 | Intel Core UHD | 48 | 15 | 55 |
Celeron 7305 | 5 | 6 | 1 | 4 | 定格1.1 | 定格0.9 | Intel Core UHD | 48 | 15 | 55 |
Pentium 8500 | 5 | 6 | 1 | 4 | 4.4 | 3.3 | Intel Core UHD | 48 | 9 | 29 |
Celeron 7300 | 5 | 6 | 1 | 4 | 定格1.0 | 定格0.7 | Intel Core UHD | 48 | 9 | 29 |
PentiumとCeleronは、Intel Core iの下位CPUです。
Intelの発表では、末尾UのCPUと一緒に紹介されていましたが、ここでは分けました。
リストの上2つが定格15Wの型番で、下2つは定格9Wの型番となっています。
いずれもIrisXeグラフィックスは搭載しないため、GPU性能は期待できません。
また、CeleronはCPUコアのターボブーストがありません。Pコア・Eコア共に定格で動きます。
昔に比べるとPentium/Celeronは良くなった
昔のPentium/Celeronに比べると、現在のモデルはかなり高性能です。
2017年以降に販売されたGemini Lake世代から、Pentium/Celeronの4コア(クアッドコア)モデルの性能が上がりました(Celeron N4100、Pentium Silver N5000など)。
その後継であるJasper Lakeを経て、第12世代ではPentium/CeleronもAlder Lakeに統合されています。
そのため、今回のPentium/Celeronもネットブラウジング程度なら、そこそこ動くと予想します。
そういう役割のサブノートパソコンとして、Pentium/Celeronはうってつけです。
ただし、RAM8GB以上でストレージにSSD搭載が前提です。特にストレージがHDDだと動作が遅くなりますのでご注意ください。
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