auのGalaxy S21を特別販売(投げ売り)で機種変更した際における、月額料金の話です。
なぜ月額料金が安くなるのか
基本的には5G契約に更新すると通信料金は高くなることが多いです。
しかし、スマホの特別販売(投げ売り)を購入できると、トータルで月額料金が安くなる場合があります。
前のスマホを残価設定型クレジット(アップグレードプログラム、替えトクプログラム、スマホトクするプログラムなど)だけで購入した場合に該当します。
解説
今回の前提条件
機種変更前
- プランは「フラットプラン7プラス」
- スマホはアップグレードプログラムEXで購入して2年目以降
- 2年契約(割引あり)
アップグレードプラグラムEXとは
2019年頃におけるauのサービス内容で、いわゆる「残価設定型クレジット」です。
スマホ代金を48ヶ月の分割支払いにすると、24ヶ月目以降に機種変更した際に、古いスマホをauへ返却することで残価の支払いが不要になります。
加入により390円/月のオプション利用料が発生します(24ヶ月)。
2022年7月現在「スマホトクするプログラム」と呼ばれているサービスと似たようなものです(「スマホトクするプログラム」は、オプション利用料が発生しないなどの違いあり)。
機種変更後
- プランは「5G MAX」
- Galaxy S21を一括41,800円(Pontaポイントで全額相殺して0円で買う)
前後共通
- 家族割プラス:3人で加入
- auスマートバリュー(au光回線契約による割引)
料金比較
月々の料金比較です。通話料金は含めていません。
機種変前 フラットプラン7 プラス | 機種変後 5G MAX | |
プラン基本料金 | 2,480 | 6,580 |
2年契約+家族割 | -1,500 | – |
LTE NET | 300 | – |
データ契約 | 4,200 | – |
家族割プラス | -1,000 | -1,000 |
auスマートバリュー | -1,000 | -1,000 |
ユニバーサル サービス料 | 2 | 2 |
リレーサービス料 | 1 | 1 |
機種代金 | 2178 | 0 |
消費税 | 566 | 458 |
合計 | 6,227 | 5,041 |
機種変前のスマホは、アップグレードプログラムで購入したものです。48回払いで本体代金を支払っています。
新しいスマホ(Galaxy S21)は投げ売りで購入。機種変更で一括41,800円のところ、Pontaポイントの利用で全額相殺して0円で購入しました。
「フラットプラン7プラス」と「5G MAX」を比較すると、月額料金は「5G MAX」の方が1,100円近く高いです。
しかし、今回の機種変更により、機種代金の支払いは0円になります。
- 新しい端末:ポイント相殺で一括0円で購入できたため。
- 古い端末:アップブレードプログラムEXを利用して返却すると、残価の支払いがなくなるため。
結果として月々の支払いは1,200円近く安くなります。
これは、「スマホを投げ売りなしで普通に購入したら、いかに高くつくか」がわかる結果にもなっています。
auにこだわらない方が安くするのは簡単
今回の事例では、auで月々の支払いを安くするには、投げ売りスマホの購入が必須になります。スマホを投げ売りしてくれる店を探し回る必要もありますので、狙ったものが確実に手に入るものではありません。
むしろ、料金を下げたいだけなら、auにこだわらない方が簡単です。
auの「5G MAX」は割引を最大にしても月々5,041円かかります。データ使い放題(テザリングなど除く)とはいえ、料金としては高いです。
例えばこれを、他社格安SIMに変えると、容量3GBだと月1,000円くらいで済みます。
月々の差額4,000円を24ヶ月(=2年)積み重なると、96,000円になります。これは、ほぼハイエンドスマホ1台分の金額です(フラグシップスマホには届かないけど)。
スマートバリューの有無、月々のデータ使用容量、家族間通話の利用頻度など、人により利用環境や利用条件が異なります。ひとくくりに「コレがお得」とは言い切れません。
しかし、投げ売りスマホを入手しないとauの料金は下げられませんが、格安SIMなら契約するだけで同じくらいの節約効果があります。
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