公式ページの案内が散らばっていて、機種変更の時に戸惑いました。
結論と解説
結論:4つのパターンに分かれる
「SIMの電話番号が変わったか」と「スマート認証NEOを登録したか」で、下記表のようにパターン分けできます。このうち、2番が唯一面倒なパターンです。
電話番号が同じ | 違う電話番号に 変えた | |
スマート認証NEO を登録している | 1. ログイン承認機能 をOFFにしてから 新しいスマホで ログイン | 2. 電話番号の 変更が最優先 (時間かかる) |
スマート認証NEO を登録していない | 3. 新しいスマホで ログイン | 4. 新しいスマホで ログイン |
スマート認証NEOとは、住信SBIネット銀行アプリにおける認証システムです。
「ATM利用手数料○○回無料」などのランク特典を利用するには、スマート認証NEOの利用が必要になります。そのため、利用は必須な感があります。
スマート認証NEOを登録するには、住信SBIネット銀行に登録している電話番号でSMS本人確認メールを受け取る必要があります。登録できるスマホは1台のみです。
このとき、スマート認証NEOを登録するスマホで、SMSメールを受け取る必要があります。
電話番号が変わった場合、SMSメールが受け取れないので、スマート認証NEO利用下でのアプリ引継ぎができません。まずは電話番号の登録変更が必要になります。
「SIMの電話番号が変わったか」については、下記のように判断します。
- MNPで乗り換えした:電話番号が同じ
- 同じ電話番号でSIMを再発行した:電話番号が同じ
- 新規でSIMを契約したが、前のSIMも使える:電話番号が同じ
- 新規でSIMを契約して、前のSIMを解約した:違う電話番号に変えた
- 異なる電話番号でSIMを再発行した:違う電話番号に変えた
各パターンの解説
アプリ引継ぎに必要な処置を4つのパターン別に解説します。番号は先の表での事象に対応しています。
1.スマート認証NEO登録済み×電話番号が同じ
簡潔に手順を書くと下記のようになります。
- 古いスマホ側で「ログイン承認機能」をOFFにする。
- 新しいスマホでログインする。
- 新しいスマホでスマート認証NEOを再登録する。
古いスマホで住信SBIネット銀行アプリを起動して、ログイン承認機能をOFFにします(下記ページ参照)。
使っているSIMを新しいスマホに挿し換えて電源を入れます。住信SBIネット銀行アプリをダウンロードして、IDとパスワードでログインします。
スマート認証NEOを再登録します。初回登録も再登録も、やり方は同じです。SMSメールでの本人確認を経て、登録と引継ぎが完了します。
2.スマート認証NEO登録済み×違う電話番号に変えた
まずは住信SBIネット銀行に登録している電話番号を変更する必要があります。その後、新しいスマホにアプリデータを引き継ぎます。
登録電話番号の変更には、以下の制限がかかります。
- 電話番号を変更するまで、新しいスマホへの引継ぎができません。
- 電話番号を変更を申請すると、承認されるまでは古いスマホでもスマート認証NEOが使えません。
また、電話番号を変更するときは2種類の本人確認が必要になります。
- 電話番号を変更するにあたって、まずはSMSメールでの本人確認が必要。SMSメールは変更後の電話番号に届く。
- SMSメールの本人確認が完了すると、スマホを使った本人確認が必要。
電話番号を変えるのに、わざわざ「スマホを使った本人確認」が必要です。SMSメールでの本人確認が終わった直後、しれっと要求してきます。
「スマホを使った本人確認」は、アプリの誘導に沿って「運転免許証などの証明書」と「自分の写真」をスマホカメラで撮影して行います。いわゆるeKYCと呼ばれる本人確認となります。
住信SBIネット銀行:本人確認書類について(スマホで本人確認)
https://www.netbk.co.jp/contents/account/honnin-kakunin-ekyc.html
電話番号の変更を申請すると、承認されるまでスマート認証NEOは使えません。
また、電話番号の変更にかかる時間は、公式ページでも明言されていません。必要な送金操作などがあれば、電話番号を変更する前に終わらせておくべきです。
新しいスマホへの引継ぎは、電話番号の変更が承認されてからです。そのあとの操作方法は、先に紹介した1番目のパターンと同じです。
なお、申請に必要な本人確認書類を持っていない場合、電話番号を変更するために書類でのやり取りが必要になります。スマホ本人確認以上に日数がかかります。
2023年3月4日に筆者が確認した限り、SMS本人確認メールは新しい番号に届きます。
以前のシステムだと、変更前の電話番号に届いたそうです。前の電話番号が使えない場合、SMSメールが受け取れないのでオンラインでの番号変更ができず、書類送付で番号変更するしかなかったようです。ネットやTwitterで検索をかけると、怒りの声がたくさん出てきます。
ただ、新しい電話番号でSMS本人確認メールが届くようになった代わりに、スマホ本人確認が必要になったようです。なりすまし防止のために必要だとは思いますが、便利になったのか不便になったのかは微妙なところです。
3.スマート認証NEO登録なし×電話番号が同じ
スマート認証NEOに登録していなければ、機種変更時の再認証が発生しません。
そのため、電話番号が変わったかは、アプリ引継ぎに影響しません。
新しいスマホで住信SBIネット銀行アプリをダウンロードして、ログインすれば完了です。
4.スマート認証NEO登録なし×違う電話番号に変えた
上の3番に同じです。新しいスマホでアプリにログインするだけで、引継ぎが完了します。
スマート認証NEO利用下でのアプリ引継ぎに備えるには
変わる「もの」と必要な「こと」
スマホが変わる:アプリ引継ぎが必要。スマート認証NEOは再登録が必要。
電話番号が変わる:登録電話番号の変更が必要(前の電話番号が使えるなら変更不要)
電話番号を解約せずにMNPすると後で楽できる
要らなくなった電話番号は解約せず、povo2.0などの低価格プランに乗り換えておくと、スマート認証NEOの再登録が楽になります。
これは、スマート認証NEOのルールを知るとわかります。
スマート認証NEOでSMS本人確認が必要になる時
上でも書きましたが、住信SBIネット銀行アプリのスマート認証NEO機能において、SMS本人確認が必要になるのはスマート認証NEOの登録時のみです。
スマート認証NEOを登録するスマホで、SMS本人確認メールを受け取る必要があります。
スマート認証NEOを登録した後
スマート認証NEOの登録が終われば、SIMの有無は関係ありません。
SIMを抜いても、スマート認証NEOは機能します。
そのため、例えば2枚目の音声SIMを契約する場合でも、住信SBIネット銀行に登録した電話番号を変更する必要はありません。1枚目のSIMがあれば、いつでもスマート認証NEOの再認証が可能だからです(ただし、1枚目のSIMを解約するなら、解約前に登録電話番号を変更した方が慌てずに済みます)。
次にスマート認証NEOの再登録が必要になるのは、別のスマホで住信SBIネット銀行アプリを使用するときです。
初めに登録した電話番号のSIMがあれば、あらためて電話番号を届け出なくて済むし、アプリの引継ぎもスムーズです。
よって、登録した電話番号が要らなくなっても、povo2.0などの低価格プランにMNPで乗り換えて電話番号を残しておくと、スマート認証NEOの引継ぎが楽になります。覚えておいて損はしないと思います。
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